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お知らせ

竜宮の使いに飾られたアート作品について

― 静岡出身アーティストと、海の物語 ―

「竜宮の使い」という名前には、日本人なら誰もがどこかで触れたことのある、竜宮城と乙姫、そしてウミガメの物語が重なります。
館内に飾られているアート作品は、まさにその世界観を視覚的に表現したものです。
これらはすべて、乙姫と竜宮城の物語をモチーフとして当ホテルのために描かれたオリジナル作品です。

乙姫を思わせる女性像
まず目を引くのは、静かな表情をたたえた和装の女性像です。
華美すぎず、どこか余白を感じさせる佇まいは、竜宮城の主・乙姫をイメージしています。

この女性像は、「もてなす存在」「見守る存在」として描かれており、訪れる人をそっと迎え入れるような役割を果たしています。

旅を導く存在としての「亀」

もうひとつの重要なモチーフが、鮮やかな色彩で描かれたウミガメです。カメは古くから、
・長寿
・守り神
・海の案内役

として語られることが多いです。

浦島太郎を竜宮城へ導いた存在でもあり、「竜宮の使い」という宿名とも深く結びついています。
館内アートのウミガメは、急ぐことなく、ただ静かに海を泳いでいます。
それは、日常から切り離された“ゆっくりとした時間”へ訪れる人を導く願いが込められています。

海の物語を、空間で感じる

これらの作品を手がけたのは、静岡県出身のアーティストです。

日本的な美意識と現代的な感性を融合させたその表現は、アメリカで出版されたアート書籍「100 Artists, 1000 Ideas(100人のアーティスト、1000のアイデア)」にも選出されています。

美術賞ではありませんが、海外の出版物に選ばれるということは国境を越えて評価されたことを意味しています。

なぜ「竜宮の使い」にこのアートがあるのか

この宿のアートは、空間を飾るためだけのものではありません。
乙姫とウミガメというモチーフを通して、皆さんそれぞれの旅を静かに演出したい願いを込めています。

インフィニティ露天や温泉に浸かり、海を眺め、鉱石蒸し風呂を楽しみ、酸素カプセルに癒されてください

「竜宮の使い」でお食事の際は、ぜひレストランのアートにも目を向けてみてください。
そこには、乙姫とウミガメが導く、皆さんそれぞれの静かな海の物語がきっと見つかることでしょう。

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